「蘊蓄。」

そうさん:年とると重厚になるっていうじゃない。僕、細野さん、年とったらどんどん重くなるんじゃないかって思ってたことあって、これで重くなったらおっかないなって。
ハリー:年とって重くなるってどういうことなんだろう? よくわかんないな。あのね、人は未来が見えなくなると過去にこだわるようになるんだ。過去ってのは膨大な知識と技術の集積があるわけだから、そこにクビを突っ込んだら色んなモノが汲み取れて、それはありがたいことなんだけど、そこには蘊蓄の塊があるからそれを身につけちゃえばわりと立派な人になれるんだよ。年をとったら人は大体そこに向かうんだよ。それは僕とは関係ない。それはね、未来があるからだよ。僕には。
